異業種からの参入で小さな飲食店をやってるけど何か質問ある?小さな飲食店主の経営幼稚園

これから飲食店を始めたい方や既に小さい飲食店のオーナーをされてる方に役立つかもしれない情報を書いていきます。

なぜ美味しい料理が売れないのか?真面目に考えてみた。

 - 戦略・マーケティング

   

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料理人をやっていると、絶対的に美味しい自信のある料理がたまに生まれたりすると思います。
そうすると親しい人に食べさせてみて「これ、いくらだったら食べたい?」みたいな事を聞いて、
みんなの評価も上々で「こりゃ売れるぞ!」なんて思ってたら・・・全く売れない。

そんな経験が一度や二度・・・三度や四度はあると思います。

どうしてみんなが認めるほど美味しい料理がサッパリ売れない時があるのでしょうか。

これはお客さんの気持ちになればわかることでした。

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美味しい料理がサッパリ売れない時に見直すこと

こういう時は自分がお客さんになった気持ちで考えるとわかりやすいです。

たとえば、全く新しく出来たトンガ料理のお店があったとします。
あなたはそのお店に初めて行きました。

メニューを見ると、ずらっと30品ぐらい並んでいて、どれにしようか迷います。

はい、ここであなたはそのお店の一番美味しい料理を見つけることが出来たでしょうか!?
僕は出来ませんでした。

なぜなら、どの料理が美味しい料理なのか?の検討が付かないからです。

初めてのお客さんはクチコミまたはメニュー名から想像する

初めてそのお店に来るお客さんは、誰かに紹介されて来るか、たまたま自分で見つけて入るかのどちらかです。

知人に紹介されたり、ネットで知る(ネットの情報に紹介される)場合には、必ずと行っていい程「あそこのお店はこれが美味しいよ」みたいなオススメメニューを聞いています。

なので、あまりハズレを引くことってありません。

・・・が、
自分で見つけて入った人っていうのは、結局のところ自分でゼロから開拓するしかないんです。
(誰かに紹介してまわっている人も最初は自力でたどり着いています)

そんな時にどうやって美味しい・オススメのメニューを知るか?というと、
メニュー表のメニュー名から知るしかないんです。
その名前からどんな料理か想像して、自分が満足できそうな物をオーダーすることになります。

多くの人は「知っている料理」に偏る

そうなると、多くの人は「自分が知っている料理」に偏ります。
なぜなら、知らない料理をオーダーしてハズレを引きたくないから。

聞いたこともない名前の料理をオーダーしたら、自分がどうしても食べられない物が入っていたとかだったら、一品無駄にしたことになりますからね。

だから、トンガ料理のケニタキと和食のからあげがメニューにあったら、とりあえずからあげをオーダーする人の方が多いということ。
まぁ、これは極端な例ですが。

もし、その店の料理長が、自信満々の美味しいケニタキを作っていたとしても
あなたはきっと、それをオーダーすることはなかったんじゃないかなと思います。

オーダーしたくなるような名前や説明で勝負する

というわけで、初めて来店される方には「オーダーしたくなるような名前」または「オーダーしたくなるような内容説明」で勝負するしかないわけです。

しかも、お客さんだってメニューを端から端までじっくり舐め回すように見てくれるわけではありません。
だいたい目立つメニューから順に目を移してピックアップしていきます。

キャッチコピーは最初の3秒間で読んで貰えるかどうかが決まるというような話がありますが、
3秒なんて待ってもらえません。1秒です。

1秒の間に、お客さんの胸に突き刺さるようなメニュー名を考えなければいけないわけです。

 

それで「へぇ・・・食べてみるか」ってなって、はじめて「美味しいかどうか」が生きてくるわけなんです。
食べて貰えなければ「美味しいか不味いか」なんて関係ないですから。

実際にメニュー名はどう考えるのか

「そんなこと言ってもどうやってメニュー名を考えるのよ」
って思うかもしれません。

でもその答えは、売れているお店にあります。
売れているお店の看板メニューが何て言う名前か。
実際に一番出ているメニューが何て言う名前かを参考にしてみるといいでしょう。

もしそのお店であなたが実際に「うわっ、気になるな・・・これ」って思うものがあったら、
それはもうキャッチコピーとして生きているメニューになるわけです。

ポイントは「想像できること」と「シンプルでわかりやすいこと」です。
たまに長ったらしい名前で、何のこっちゃわからない曖昧な名前をつけているメニューを見ますけど、
売れてないだろうなぁ・・・と思いますね。

その食材の状態とか、その料理のシーンとか、
何よりもそれを食べてお客さんがどうなるか・・・なんてところが想像できる名前だったら、絶対に売れまくると思います。

おわりに

冒頭に書いた、親しい人に食べさせて感想を聞く、っていうのは、そもそも役にたたないやり方だったんです。

なぜなら、その人たちは実際に試食をして、そこで美味しいか美味しくないかを決められるから。
実際のお客さんは試食できない状態で、美味しいか美味しくないかを決めなければならないわけです。

だから、やるんなら親しい人にも、言葉だけで説明して「食べたいかどうか」を聞くべきだったのかもしれません。

そして一回オーダーしてもらったあとで、味が美味しかったり、価格に比べて満足できるような品物だった場合に限り、二回目のオーダーがあったり、誰かに紹介してもらえたりするわけです。

 

文中ではよく知りもしないトンガ料理について言及しましたが、
普通にお惣菜屋さんに並んでいるお惣菜で考えてみても同じことです。
ポテトサラダが好きだったらあなたはポテトサラダしかオーダーしません。

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