飲食店でインターネット環境は必要か?どれを導入すればいいのか
2017/02/04
飲食店を開業する際に、インターネット回線を引くかどうかは悩むところです。
僕は結果として、店主用のネット回線は絶対に必要だと思いました。
なぜなら、営業時間外でインターネットを使う要件が必ず発生するからです。
お客さんに対しては、「ネット回線はあった方がいいかもしれない」ぐらいです。
Contents
世の中は間違いなく情報社会です
今から15年ぐらい前には「情報化の波がいっきに押し寄せてきたな」と感じた程度でしたが、今はもう間違いなく「完全なる情報社会」と言えると思います。
その証拠に国民の大多数がスマートフォンを所有していますね。
所有率が1人あたり1台以上であることからも、いかに人々が情報を欲しているかがわかります。
飲食業界は情報化の流れが遅かったような気がしていましたが、ここ最近はだいぶ情報化が進み、便利になりました。
飲食店とインターネットの関係についてみていきましょう。
インターネットでできること
飲食店でインターネットを使って出来る事としては以下のような事があります。
- 食材仕入れ
- 取引先とのやりとり
- POSレジ
- 取引先への振込
- 問い合わせ
- 予約
この他にも、お客さんがお店を探す時にもインターネットは使われています。
一つずつ見ていきます。
食材仕入れ
僕が今、主な仕入れ先として使っているリクエというサービス。
前日の夜にインターネット上からオーダーしておけば、翌朝には店先に食材を届けてくれます。
※地域によって配達時間は違います。
新鮮な野菜から冷凍食品、あとはお店で使う資材類も取り扱っているのでとても便利。
前日の夜に在庫のチェックをして、必要な物をインターネットでオーダーしてから帰るようにしています。
また、他にもお酒の仕入れで利用しているしおネットというサービスも同様です。
臨時で食材や酒類を買う際にAmazonやYahoo!ショッピング、楽天などを利用する事もありますが、
やはりインターネット環境がないと使えません。
取引先とのやりとり
取引先に限らずですが、何かしらのやりとりをする際に一般的には電話を使うと思います。
が、電話だとどうしてもやりとりの証拠が残りづらく、あとあとで「言った言わない」となってしまう原因にもなり兼ねません。
なので僕は必ず取引先には「連絡はメールで頂けますか」と伝えてあります。
これは営業の電話をかけてくる人にも必ずそう伝えています。
余談ですが、営業の電話をかけて来る人の中には「メールでは説明できません」とか言う人もいます。
でも、メールの文章で説明できないようなサービスなら考慮する必要はありません。
優れたサービスであれば必ずメールで資料を送ったうえで、十分こちらに考慮させる時間を与えられるはずだからです。
その場で会話で決めさせるような方法は、詐欺の常套手段。
落ち着いてメールで資料を送れないような人の話は聞く必要がないんです。
同じように、きちんとした雑誌の取材なんかも電話で確認を取ってから、メールで企画書を送りますという流れが一般的です。
POSレジ
一昔前まではPOSレジなんて大手さんだけがやっている事でしたが、今では簡単に手軽に個人の飲食店でも出来ちゃいます。
売上の分析だけでなく、お客さんの来店頻度やオーダー履歴を集めたりするようなサービスもあったりするので、集客・販促・顧客満足度アップにも貢献できます。
僕は以前、AIRレジというサービスを使っていました。
タブレット端末を使って0円で使えるレジとして有名です。
取引先への振込
取引先によっては銀行振り込みでの支払いが必要なところもありますね。
・・・というか、僕の店の取引先はほとんどがそう。
銀行振り込みも、いちいち銀行にいかなくてもいいダイレクトバンクとかネットバンキングという物があるんです。
インターネット上で口座の情報を確認したり、振り込んだりすることができるサービスです。
銀行に行く手間、時間すら僕はもったいないと思うんですね。
だったらその時間で仕込みしてた方がいいよ、みたいなw
有名どころだと新生銀行とか楽天銀行とかですね。
振込手数料無料サービスがついてたりして、口座開設と維持費は無料なので一つ二つ持っていると便利です。
問い合わせ
最近はお客さんからの問い合わせがメールで来る事も多いです。
やっぱり電話だと、どうしてもその時間に繋がらなければ要件を伝える事ができませんが、メールならいつ送ってもいいという利点があるからでしょうね。
電話よりもハードルが低いため、お客さんも連絡を取りやすいわけです。
とはいえ、緊急の要件はさすがに電話で来ますけどね。
ただ、「来週の土曜日に営業されていますか?」のような問い合わせはメールで来る、みたいな感じです。
また、僕の店では「誕生日のサプライズがしたい!」という方が「こんなケーキを用意してほしい!」という画像をメールで送ってくれて、画像を見ながらしっかりと確認をしたことで顧客満足度を向上させることに繋がったこともあります。
予約
問い合わせ同様に、少し先の予約の場合にはメールで入る事も少なくありません。
また、食べログやぐるなびなど、ネットを使った集客サービスを利用すると必然的に予約のお知らせがメールに届くようになります。
その確認画面を開いたり、返信したりするにはインターネット環境が不可欠です。
ケータイがあれば十分?
ここまでの話で「ケータイがあれば十分だよ!」と思われた方もいるかもしれないですね。
正直、パソコンを使う必要がないのなら、ケータイ(スマホ)で十分かもしれません。
ただ、まだまだ世の中のインターネットサービスはパソコンでの利用を想定して作られています。
だから、パソコンでないとうまく使えないサービスがあったり、パソコンを使った方がやりやすいというのが実情です。
オススメはWiMax
特に僕がオススメなのは、WiMAXという持ち運びが出来るインターネット環境です。
実際に僕も使っているんですが、
「無線のインターネット環境をお店でも家でも外でもどこでも使える機械」
と言えばわかりやすいでしょうか。
月額4,000円弱ぐらいで、どこでもインターネットが出来ちゃうんです。
僕はそれを使ってスマートフォンの契約を「通話のみ」に変えることで携帯料金をグッと下げました。
通常スマートフォンは通話+インターネット(データ通信)という契約になっています。
でも、このインターネットの部分ってWiMaxがあればタダで出来ちゃうんで要らなくなるわけです。
だから僕はスマートフォンの契約を通話のみのプランにして、インターネットはWiMaxを使うことにしたわけです。
で、更にお店で発注などにパソコンを使うときにもWiMaxでネット接続しますから、
別途インターネットの契約をする必要もないわけですし。
さらには営業時間以外はWiMaxを家に持って帰っちゃうから、家でもそれでネットし放題ってわけです。
※もちろんサービスエリア外では通信が出来ませんので、必ず事前に確認が必要です。
Wimaxはこちらから。
Wimaxはリンクが切れちゃってたので、同じようなサービス「Wi-Fiルーター」を紹介します。
これじゃなくても、こんな感じのヤツを使えばOKということですw
ひかり電話エースを使うなら、店にもネット環境を
とはいえ、僕は店にもインターネット回線をいれています。
もしお店の電話番号があなたのケータイ番号でいいなら、上の手段(Wimax)だけで十分です。
でも、もし固定電話が必要なのであれば、フレッツ光の回線を引いた方がオトクだったりします。
というのも、固定電話って「電話権の購入」みたいなのがあったりして、なんか新規で契約すると高かったと思うんです。
そこに月額料金もかかってきて・・・みたいな。
だったらフレッツ光のひかり電話エースを使えば、月額料金1,500円で固定電話が設置できるんですよ。
僕は正直「安っ!」って思いました。
ただ、このサービスを利用する為には、フレッツ光のインターネット接続サービスに加入していなければならない、というわけなんです。
だからまぁ、固定電話を引くんならWiMAXではなくてフレッツ光でインターネット回線を引いた方がいいのかもなーと。
※僕は結局両方使ってますが・・・。
もしフレッツに申し込む場合には、キャッシュバックがついているプランのものを選ぶとお得です。
実際僕も30,000円近くキャッシュバックしてもらいました。
※今探してみたら、30,000円キャッシュバックのはもう既になくなってました・・・
10,000円キャッシュバックのものならこちら。
探せば他にもあるかもしれません。
また電話加入権無料で固定電話が引けるサービスもあったので紹介します。
プロバイダーに注意
もし店舗にインターネット回線を引く事になった場合には、プロバイダーという会社と契約することになります。
その時には月額料金が安いプロバイダーに飛びついてしまいがちですが、携帯電話のプランと同様に途中解約で違約金がかかるプロバイダーもあるので慎重に選ぶようにしましょう。
その他の方法
あとは営業を続けていると、携帯キャリア(ソフトバンクやAU)が「無料のWi-Fiスポットを設置しませんか」という話をもちかけてきてくれます。
よく店頭に白い犬のシールとか貼ってありますよね。あれです。
あれは何気に優秀で、店に来店された人も無料でインターネットできるし、もちろん自分たちも使えちゃいます。
それでいて初期費用0円、維持費は電気代のみという感じでした。
僕は店でお客さんにインターネットをして長居して欲しくないと思ったので、そのサービスは受けませんでした。
もしお店でお客さんがネットカフェのような使い方をしてもいいと思うのなら、そういうお話がかかるのを待つのもありかもしれませんね。
おわりに
これからの未来を考えても、情報化が進む事はあっても退化する事はないと思っています。
情報化によって人々がどんどん便利になっていくわけですからね。
そうなった時に乗り遅れない為にも、普段のお店の作業もインターネット環境下で行っておけることに越したことはありません。
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