異業種からの参入で小さな飲食店をやってるけど何か質問ある?小さな飲食店主の経営幼稚園

これから飲食店を始めたい方や既に小さい飲食店のオーナーをされてる方に役立つかもしれない情報を書いていきます。

時代についていっている?という話

 - 飲食店経営のヒント

      2016/02/05

別に「流行に乗れ」という事ではないですよ。

時間って常に流れていて、日々世の中は変わっていっています。

僕が初めてインターネットに触れたのは2000年のことでした。
あの当時は、まだほとんどの人がインターネットの便利さを知らない時代でした。

いま、2015年は、スマホの普及率もあがり、大多数の日本人はインターネットの恩恵をうけている時代です。

その時代についていけていますか?

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マクドナルドの例

マクドナルドが7年で売り上げが半分にまで落ちたという話を聞きました。

昨今の大きな赤字もまだ記憶に新しいですよね。

僕は、時代を理解していないせいなんじゃないかと思っています。
(何度かこのブログでも言っていますが、もちろん大手のマーケティングとたかが個人が考えるマーケティングは違うとは思いますので、こんな単純な話ではないでしょうけど。)

時代を理解していないとは、どういうことかというと、
「ユーザーがマクドナルドに求めるものが、マクドナルドでなければならないわけではなくなった」
ということを考えているかどうかということ。

マクドナルドにユーザーが期待していることの遷移

70年代にマクドナルドが上陸したとき、予想でしかありませんが、マックを利用したユーザーは

「世の中にこんな美味い食べ物あったのかよ!!」

って思ったんじゃないでしょうか。
ハンバーガーというジャンキーな食べ物が日本人に与えた衝撃は大きかったんじゃないかと思います。

80年代、マクドナルドはファミレスなどに比べて安く手軽で、休日に家族でお昼を食べにいくのに適していました。

90年代、ハンバーガーがとても安くなり、学校の帰り道に中学生がハンバーガーを買っていたのを覚えています。

これだけ見ても、私の周りだけかもしれませんが、マクドナルド(と、そのハンバーガー)が「美味しくて、新しいもの」から「普遍的で便利なもの」に変わっていっているわけです。

インターネットで時代に「革命」が起きた

2000年代に入り、インターネットが普及しはじめて、人々はどんどん情報を欲するようになりました。
と、同時に諸々の自動化が進むなど、雇用が少なくなっていったのも事実です。

情報が入るようになると、より正しい事がわかるようになり、より他人と比べやすくなりました。
個の時代がきて、「私は私」のような価値観が生まれだしてきました。

マクドナルドのおいしさは「より美味しいハンバーガー(またはその他のファストフード)」に、マクドナルドの便利さはスタバなど「便利かつおしゃれ」なサービスにとって代わられました。
そしてそれを選ぶことを「私らしさ」という個性が後押ししたのかもしれません。

そうなった今、個性を大切にする人たちがマクドナルドに求めるものは何があるでしょうか。
ターゲットにすべきは、その層ではないのではないかと思います。

現在多くの人はマクドナルドに「安さ」を期待しているのも事実です。
「美味しさ」や「素材の安心感」、「おしゃれさ」ではなく、「安くて手軽かどうか」。

「マクドナルドの価格帯がクア・アイナに追いついたら、どちらに行きますか?」と聞かれたら、
多くの方がマクドナルドを選ばないであろうことは容易に予想がつきます。

逆にG混入事件があろうとも、「ポテトが50円!」とかやられたら、お客は群がると思うんです。

マクドナルドのCMから感じる違和感

最近のCMを見ても違和感を感じます。

「マクドナルドは○月○日からメニューが変わります。○種類のハンバーガーと、○種類のサイドメニュー、○種類のドリンクから好きに組み合わせたセットをご用意しています」

これを伝えればいいだけの事を、

「てりやきバーガーと~、ポテトはシェアで!!」

みたいな、スタイリッシュにしようとして逆にわかりづらくなったCMと感じました。
ターゲットにしているユーザーが本当に求めているもの、本当に知りたいことは何なのか。

そこにマッチした広告が必要なのではないでしょうか。

僕が子供の頃からずっと「ご一緒にポテトはいかがでしょうか」とポテトを推していたのだから、そこらへんをふわっと「サイドメニュー選べますけど?」みたいな姿勢にされたって、多くの人はついていけないわけです。

コロコロ変わるメニュー構成

マクドナルドのもう一つ感じる違和感みたいな部分に、メニュー構成がコロコロ変わるという事が挙げられます。

たとえば、ポテトの代わりにサラダに出来る、みたいなものは過去にもやられてました。
が、その後選べなくなっていたのかどうなのか、「セットはポテトっしょ!」みたいな雰囲気でした。

ドリンクにシェイクが選べたのに、選べなくなって、また今は選べます。

もちろん大企業とはいえ、その時代のテストは必要だとは思うんです。
ただ、ユーザーに恥をかかせてはいけないんですよ。

「ドリンクはシェイクで!」

「シェイクは選べないんですよ」

「えっ、じゃあどれが選べるんですか?」

こんなようなやりとりを何度となくしたことがあります。
わかりやすくすることは、できたはずです。

わかりやすくできないのなら、新しいメニューや新しいオーダーセットを作ったところで、「マクドナルドにとても興味がある」という層以外にはただのメンドクサイ店になってしまっているということです。

あなたのお店は大丈夫ですか

以上はわかりやすいマクドナルドを標的にしてあれこれ書かせて頂きましたが、僕やあなたの店にも同じことが言えます。

  • 今の時代、お客がどういうサービスをあなたの店に期待しているのか。
  • あなたの店だけに限らず、すべての飲食サービスに何を期待しているのか。
  • お客の自尊心を傷つけていないか。

などなど、色々と考えることはありそうです。

マクドナルドは、お客さんの層などを観察するととても面白いですよ。
今、どんな人があのサービスを利用しているのか。

自分の考えと照らし合わせてみると新しい発見があります。

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