飲食店だって、石の上にも三年 | 3を上手に操って、いい感じに転がる
2015/11/02
石の上にも三年、という諺をご存知ですか?
石の上にも三年とは、
つらくても辛抱して続ければ、いつかは成し遂げられるということ
だそうです。
僕はいろいろな事がこの3という数字に隠されていると思っています。
3日、3週間、3か月、3年。
人はこれらの周期で何か心や体に変化が現れるからです。
三日坊主はなぜ起こるか
何かを「やろう!」と決めても、三日ぐらいしか続かずに飽きてしまい、辞めてしまうという経験は誰しもが持っていると思います。
これを三日坊主といいますね。
「やろう!」と決めた時には紛れもなく「何か月でも何年でもやり抜いてやる!!」という想いがあったのにも関わらず、なぜ三日で続かなくなってしまうのか。
それには根本的な原因があります。
それは「三日では結果がでないから」です。
例えばダイエット。
ダイエットをしようなんて決意する人は「痩せたい」という想いが強い人です。
想いが強ければ強いほど、ダイエットをする自分に過酷なダイエット方法を強います。
「すべては痩せるまで我慢すればいいだけのこと」
極端に食事を減らしたり、極端な運動を増やしたり。
「これだけ頑張ったんだから、少しは減っているだろう」と、体重計に乗りますが、ほとんど変化なし。
翌日も変化なし。
三日目も・・・変化なし。
「こんなに頑張ってるのに変わらないんじゃ意味がない!」
「もうこんな苦しい想いをするのは嫌だ!」
そこで諦めてしまうわけです。
でも、成功する方は知っているんですよね。結果が出るまでには最低でも三週間はかかる事を。
そして、少なくとも自分が望む体型に近づけるのには三か月続けなければ行けない事も。
だから、成功する人ほど、自分が続けられるような、過酷でないダイエットをするんです。
少しだけ食事を減らして、少しだけ運動量を増やして。
それを続けるんです。
三年は続けないと見えてこないよ
僕が初めて勤めた職場で言われた言葉です。
三年は続けないと見えてこないよ。
この言葉を信じたわけではないですが、僕は三年は続けました。
就職して、最初はやっぱり嫌な事ばかりですよね。
意味もなく上司の帰りを待って残業するとかw
そういう事もありました。
自分のまわりは年上の人ばかりだし、大学生の頃のような遊びをする人なんて周りにはいない。
みんな真面目な社会人なんですよ。
退屈で仕方なかったです。
・・・が!
三年経つと違うんですね。
三年が過ぎれば、自然と後輩が出来ます。
自分を先輩として慕ってくれるわけです。
その頃には、その業界の色々な姿も見えるようになっています。
慣れもあって、隅々まで見渡せる余裕も生まれるんです。
つまり、三年経って初めて見えた景色というのがいろいろあったという事なんですね。
僕は残念ながら三年でその業界を去ってしまいましたが、その後独立開業した飲食店でも同じ事が言えました。
最初の一年目で夢や希望を粉々に打ち砕かれてw
それでも二年三年と続ける事によって「飲食店のあるべき姿」が見えてきたんだろうなと思います。
3という不思議な数字
僕はほんとうにつくづくこの3という数字が人生に色々な影響を与えているんだろうなと思います。
一説には入社から三日目に「辞めたい」と思う人が多かったり、三週間後に五月病のような症状になる人が多かったりもあるみたいです。
不思議とそういう周期でまわっているんでしょうね。
ダイエットの時の話に書いた、「結果が出るまで少なくとも三週間はかかる」というのも、適当に言っているわけじゃないんですよ。
今日運動したから、今日食べなかったから、だから今日痩せる・・・なんて事は絶対にありえないんです。
人間の体がそんな短期間で形成されたりはしないんですよ。
普通に考えても、今食べたごはんが、すぐにお尻から出てくるなんてことはあり得ないじゃないですか。
ちゃんと消化して吸収して・・・ってプロセスがあるんです。
これは飲食店の宣伝でも同じ事が言えて、「今日チラシをまいたから今日お客さんが来る」なんて事はないんです。
お客さんがチラシを読んで、消化して吸収して・・・ってプロセスがあると思って下さい。
おわりに
辛くとも石の上にも三年。
飲食店も始めたからには三年は経営して欲しいです。
ほんと、一年とかで辞めちゃうお店さんも多いですけど、やっぱり何も得られてないような人が多いですから。
「この立地が悪かった」とか「料理人の腕が悪かった」とか言ってますよ。
挙句には「お客さんの質が悪い」とか「貧乏人が住む町だった」とか言ってますからね・・・。
全ては自分が蒔いた種だという事すら理解できていないのは、ちょっともったいないです。
今という時間は、あなたの長い人生における「今」でしかないです。
そのうちの三年が、その後の一生を左右する三年になるかもしれない。
そう考えてやり抜いて欲しいと思います。
追記
逆に考えると、その三年の為に今出来る事はなんだろう?って考えたらもう少し日々が濃くなるかもしれないですね。
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