外食系EXPOなどの展示会を利用するメリット
2015/11/02
飲食業界にも色々な展示会イベントが用意されています。
多くは「関係者以外立ち入り禁止」だったりするんですが、取引先の企業からチケットを貰う事で参加できたりします。
有名どころでは「FOODEX JAPAN」や「外食ビジネスウィーク」ですね。
その他にも例えばインポーターの動きをチェックする事でいろいろなイベントが開催されている事を知る事ができます。
僕は、出来る限り、店舗を休んででもこれら展示会に参加した方がいいと思っています。
なぜなら、そこから得られるメリットが大きいからです。
Contents
外食系展示会から得られるメリット
僕が得られたメリットは以下の通り。
- 新規取引先が開拓できる
- セミナーやブースでヒントが得られる
- 外食業界の最先端に触れられる
- 他業種の今を知る事ができる
- 楽しい(刺激になる)
新規取引先が開拓できる
僕は初めていったEXPOで新しい取引先の開拓ができました。
EXPOに出展されている企業さんは基本的に新しい商品の紹介をしつつ、取引先が出来たらラッキーと思っていると思うんです。
でも僕みたいな小さい飲食店なんて相手にしてくれないだろうな・・・なんておびえながらも、とあるワインのインポーターさんに話しかけてみたら意外と優しくてw
で、そこで試飲させて貰いながら名刺交換して・・・今でもお世話になっています。
そこはたまたま直接取引をしてくれる企業さんだったので、問屋さんを介すより安く仕入れる事ができるようになりました。
また、新しく開拓した取引先から別のイベントを紹介されたりして、どんどんやれる事が広がっていきます。
セミナーやブースでヒントが得られる
EXPO内ではさまざまなセミナーが行われます。
外食関係ですから、飲食店にもかなりヒントになるようなセミナーもあります。
僕が先日受けたのは、クラフトビールの輸送と品質の問題についてなど。
インポーターさんの現場目線での話が聞けたので、早速店に落とし込んで活用していく事ができました。
また、各ブースでも担当の方がいろいろお話をしてくれますし、試食や試飲を行っているブースも多いので実際の食材を知る事が出来たりします。
外食業界の最先端に触れられる
僕はこれがかなり大きいと思うんですが、雑誌よりインターネットより何より早い情報に触れる事が出来る可能性があります。
例えば、マカロンが流行ったという時には必ず裏でそれを流行らせている人達がいるわけですよね。
外食系のEXPOで注意深くブースを回っていると、それとなくわかります。
ここ数年で言えば徐々にクラフトビールの波が来ていました。
数年前はベルギーとドイツのブースぐらいしか扱っていなかったクラフトビールが、徐々にイタリアやアメリカのブースも全面に推すようになり、最近だともっとマイナーな国もビールを推し始めている印象です。
日本も今年ようやく一般家庭にまでクラフトビールの波が届き始めたような気がしています。
そうやってブームが来る前に準備しておく為には、先端のフード業界事情を掴んでおくというのは悪くない事だと思います。
他業種の今を知る事ができる
もし自分がフレンチのシェフだったとして、伝統的なフレンチ一本でずっと勝負し続けられるでしょうか。
僕は、時代はどんどん変化しているし、伝統を崩さずともお客さんにとって面白いお店にフレキシブルに対応していける事も求められてくるのではないかと思います。
EXPOで例えば中華、例えばイタリアン、はたまたフィリピンやベトナムの食材に触れる事で得られるヒントというのもあると思います。
しかもそこで展示されているのは、これから日本に持って来たいその国の「今」だったりするわけです。
僕は先日のEXPOでタイのグリーンカレーを作るブースに人が群がっていたのを見て、少し「これは」と感じる部分がありました。
楽しい
なんだかんだ書きましたが、結局は「楽しい」から行った方がいいよ!ってのもありますねw
楽しいってことは刺激ですから。
普段お店との往復しかしてない人は特に、こういう外出の機会を逃してはいけませんよ!
僕は当日はテーマパークに行くぐらいの気持ちでウキウキしながら出かけてますw
あとは外食関係者しか入れないという特別感もいいですね。
おわりに
料理人の仕事は、料理を作ることです。
ただし、それだけでは弱いのかもな、と最近はそう思います。
料理人兼オーナーなら特に、色々な情報を入手して、その時代にあったお店を作っていく必要がありますね。
そういえばどのEXPOかは忘れましたが、日経レストランを無料でくれたところもありました。
そういう雑誌からもヒントは得られますし、EXPOは行かない理由がないぐらいメリットだらけだと思います。
(デメリットは、お店を休まないといけない人はその日の売り上げが0円というところ)
これから開業しようという人が参加する手段があるのかはわかりませんが、今現在お店を運営されている方は酒屋さんや問屋さんに尋ねてみてください。
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