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これから飲食店を始めたい方や既に小さい飲食店のオーナーをされてる方に役立つかもしれない情報を書いていきます。

昼夜二毛作スタイルの飲食店、メリットやデメリットについて

 - 飲食店経営のヒント

      2015/11/02

飲食店の二毛作スタイルも流行ってきましたね。

昼と夜はお客さんも飲食店に求める物が違うのだから、効率的にやるには二毛作スタイルはいいことだと思います。

二毛作とは?

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簡単に言えばランチとディナーで違う店をやるということです。

よくあるのが、夜は居酒屋で昼はラーメン屋とか。
夜のお店の店主が昼の場所を他者に提供する形が多いです。

イタリアンレストランのように、夜はお酒と楽しむイタリアン、昼はピザ・パスタ専門というのも、オーナーや店名が同じなだけで二毛作と言えるかもしれません。

それぞれのメリット

お客さんにしてみたら、昼と夜で違うお店が楽しめるのは楽しいですね。
同じ場所にあるので店自体には入りやすいですし。

貸し出す側の店主としては、空いている昼の時間を使って貰えて家賃などマージンを取れるならやっておいた方がいいですよね。
また、昼と夜でお客さんが散らばってしまっているお店さんだったら、夜に集中させる事が出来ます。

借りる側の店主としては、面倒な賃貸借の契約だったり、機材を購入する手間がなく、お試し感覚でランチの店舗をスタートできるわけです。

ある意味実践修業みたいな状態ですね。
これでうまくいかなくても、試行錯誤を繰り返して本番(自分で作る店)に備えられます。

それぞれのデメリット

お客さんにしてみたら、夜のお店が好きでそのランチタイムに行こうと思ったら違う店だった!という事が起こり兼ねません。
お昼しか行けない人だったら一生その夜のお店には行けないという事になります。

貸し出す側の店主は、お昼の店主が起こした事に対する責任を負う必要があるかもしれません。
そのあたりも契約に入れておく必要があります。

借りる側の店主は、自由度が少ないです。
例えば看板一つ設置するにも貸してくれている店主への確認が必要です。

また、貸す側が辞める時には辞めなければならないなど、完全に貸す側のお店に帰属する形になります。

二毛作の注意点

それぞれのメリット・デメリットにもあった通り、幾つかの注意点がありますね。
それをまとめておきます。

在庫管理とかルール決め

他人同士の店主が一つの箱を使うわけですから細かなルール決めが必要です。

例えば、一番簡単な話で言えば在庫管理部分ですね。

昼の店主が勝手に夜の食材を使ったりしたら問題でしょう。

あとは資材や設備の保証とかですね。いろいろ面倒ですが。

食中毒・火災など

貸す側がもちろん保険加入しているとは思いますが、もし借りた側の原因で火災が起きてしまった場合のペナルティを決めておく必要があると思います。

また、食中毒が出た場合、責任を取るのはその施設の衛生責任者になると思いますので、その辺りも注意が必要です。

大家さんの了解

貸す側は、自身も大家さんから借りている立場で貸すわけですから、その辺りがOKなのかどうかは確認が必要ですね。

お客の認識

お客さんは二毛作といくら伝えたところで、理解しません。

というか、理解しない人の割合が高いです。

その辺りの面倒な部分がある事も理解しておく事が必要です。

(たとえば夜の居酒屋に「あれ?ラーメン屋じゃないの?ここ」みたいな人が来るってことです)

電話番号

電話番号は同じものを使うか、借りる側がもう1回線用意するかを決めた方がいいです。

僕個人はもう1回線用意して、きちんと管理した方がいいかなと思いますね。

NTTのマイナンバーというサービスで月額100円で1回線増やせるので、それを利用すればいいのではないかと思います。

おわりに

それぞれにメリット・デメリットがある二毛作スタイルの飲食店ですが、今という時代にマッチしたスタイルなのかもなと思います。

飲食店があまりに増えすぎている現代において、時間を有効活用できる店舗というのは貸す側・借りる側・お客さん全てにとってちょうどいいのかもしれません。

もし今から新規出店を考えているのなら、居抜き店舗もいいですが、二毛作スタイルを募集しているお店さんを探すのもリスクが少ないのでオススメです。
メリット・デメリットを理解した上で判断してみてください。

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