異業種からの参入で小さな飲食店をやってるけど何か質問ある?小さな飲食店主の経営幼稚園

これから飲食店を始めたい方や既に小さい飲食店のオーナーをされてる方に役立つかもしれない情報を書いていきます。

潜在ニーズと顕在化した言葉

 - 飲食店経営のヒント ,

      2015/11/02

僕ら飲食店主の仕事は、潜在ニーズを知る事だと思っています。

潜在ニーズとは、表に出てこないけれど、心の奥底で思っていること。

たとえば、iPhoneが発売されたとき、
誰もそれまで「iPhoneが欲しい!」なんて思っていなかったはずなのに、多くの人が手に取りました。

僕もそのうちの一人で、「そうそう、こんなのが欲しかったんだった!」と思ったものです。

これはAppleが
「ターゲットとしているユーザーは潜在ニーズとしてiPhoneを欲している」
という事を知っていたからではないでしょうか。

ニーズはなかなか顕在化しない

顕在化、つまりニーズはなかなか表に出ないと思っています。

特に先ほどのiPhoneのような、元々この世界になかったものなら特に顕在化はしません。

iPhoneが発表される前から「iPhoneが欲しい」と言える人はスティーブジョブズぐらいだったのではないでしょうか。

世の中の人は、僕もあなたも、まだまだ潜在ニーズを持っています。
それを表す言葉を知らないんです。

それが世の中に生まれて初めて「あ、その瞬間移動装置欲しい!」みたいになるわけです。

僕ら飲食店は、美味しい料理を作るという事は当たり前のこととして、
その奥にある「潜在ニーズを知ること」が求められてきます。

顕在化している飲食店のニーズ

僕らがよく知っている飲食店の顕在化したニーズは

「飲み会」

「ランチ」

「誕生会」

「ディナー」

などなど。

つまり、実際に会社の帰りの電車の中でスマホで調べちゃうようなワードです。

「八重洲 ランチ」とか「八丁堀 イタリアン」とか、そういうの。

近年、顕在ワードとして頭角を現してきたのが「女子会」ですね。

女子会というもの自体、みんな昔からやっていたのに、そんな言葉がなかったから知らなかった。
だから調べもしなかった。

あとは「ビオワイン」とか「クラフトビール」とかもそうですね。

ここ数年でググーッと需要が出てきました。
言葉が顕在化してきたんです。

商品や利用シーンはわかりやすいんですが、
潜在ニーズには他にもいろいろあります

ライスおかわり自由の店

僕がたまに通る県道に「ライスおかわり自由の店」と大きく看板が掲げられているところがあります。

実際に行った事はないので、どんな店かはわかりません。

僕はいつも「何屋なんだろう・・・?」と気になりますが、そのまま通り過ぎます。

これはもしかしたら、体力を使う仕事・・・特に県道を使う長距離ドライバーの潜在ニーズを顕在化した言葉なんじゃないかと思いました。

体力を使う仕事だから、ごはんをたくさん食べたいという潜在ニーズがあって、
その人たちには「定食屋」「かつ丼屋」「蕎麦屋」とかを知らせるよりも先に、「ご飯がおかわり自由である」という事を伝える事で、感情に訴えかけたのかなと。

飲食店を探す時に「ご飯がお代わり自由なところ」を前提で探す人はいないと思います。
でも、「ご飯がお代わり自由なところ」を心の底で求めている人は多いのかもしれないと感じました。

「そうそう、ごはんがめいっぱい食べられるお店を探していたんだ」

こんな風に感じる人がその道を通れば、吸い寄せられるようにそのお店に入っていくかもしれません。

世の中の情勢が変わればニーズも変わる

近年は収入格差というか二極化が進んでいるせいかわかりませんが、
お金を使えないお客さんが増えたような気がしています。

また、個の時代が極端に表れはじめていて、
他人との調和よりは個人の自由を求めるような時代です。

飲食店でも「一人飲み」「おひとりさま」なんてキーワードの検索がザラです。
「カップル 個室」とか。

カラオケに一人で行くのなんかも当たり前になりましたね。

世の中の情勢を肌で感じながら、どんな潜在ニーズがあるのか、
それを自分の店でどう叶えていけるのか(そもそも自分の店が叶えるべきことなのか)
そしてどう顕在化していくのか。

これが飲食店にとっての一つの課題となると思います。

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