競合が多い場所に出店するべきか否か | 続・独立開業時の出店場所
2016/02/21
先日、「出店場所の決め方」についての投稿をしました。
結局は、
「あなたの店が提供するサービスや料理を求めている人が多い場所を選びましょう」
という内容でした。
決して駅前だから好立地というわけではないという事です。
今回はより具体的な話をしたいと思います。
もし、ラーメン店を出店するなら
あなたの出店スタイルが、
”家系らーめん”の店だったとしましょう。
これから出店する時に、次の三つの場所が候補に上がったらどれにしますか?
- らーめん激戦区
- ラーメン屋がない地域
- 飲食店がない地域
らーめん激戦区
これは「競合が多い」と思って躊躇する方が多いかもしれません。
でも僕だったら、ここで勝負します。
なぜなら、ラーメン好きが集まる地域だから。
前回の記事で言うところの、あなたのお店が提供する料理やスタイルを求めているお客さんがたくさん集まる(可能性が高い)場所だからです。
口コミなどとしても取り上げられやすいですし、
なんだったら雑誌とかの掲載の話が来るのも早いです。
おそらくは、そこに出店している老舗と比較されるでしょうし、
悪評もどんどん付くと思います。
でも、そもそもラーメン専門店を自分でオープンさせるなら、
そんな老舗に負けるような店を出しませんよね?
きちんと差別化できると思うんです。
だから、僕ならここです。
※もし老舗に勝てるポイントがない、または全く同じサービスのお店をやるつもりなら、やめておきましょう。
競合にとってもお客さんにとっても迷惑でしかない、あなたの自己満足です。
ちなみに、激戦区で出店出来れば、他所が休んだ日などのおこぼれもあり得ますし、
「今日どこ行く?」「らーめん食べたいよね」「あそこにらーめん屋いっぱいあったな」っていう層を取り込むことも可能です。
ラーメン屋がない地域
飲食店は何店かあるものの、ラーメン屋がない地域。
そんな場所あるんかいなと思いますがw
もし、そんな立地があったとして、
「競合がいないから勝てる」
なんて思ったら大間違い。
ラーメン屋は飲食店という意味では他の飲食店も競合になります。
パスタも寿司屋もフレンチも全部競合です。
なんだったらコンビニやお弁当屋さんなど、「ご飯が食べられる」という環境を作ってくれる場所も全て競合。
そういう立地では「今日は外食しよう」と思った人の頭の中で「パスタにしよっか、らーめんにしよっか」という会議が行われて「よし、今日はらーめん」となるわけです。
いかに突出して、普段から使いたいような存在になれるかがカギです。
そもそもらーめん激戦区とは違い、らーめんをこよなく愛する層が集まる場所ではありません。
という事は、あなたのお店の価値は基本的に伝わらないと思った方がいいです。
あなたのお店の価値=他のお店との差別化ポイントですから、
それが伝わらないということはお客さんにしてみたららーめんでもパスタでもどちらでもいいということです。(お腹が満たされればいい、という感じ)
飲食店がない地域
これも上記と同様で、
このご時世で飲食店がない立地という事は、
そもそもその場所に住んでいる人が飲食店を求めていないという可能性が高いです。
大手の企業はしっかりとマーケティングをして、
需要がある場所には必ず出店していますから、
そういうお店すらないというのは怪しいですね。
専門店じゃなければ話は別
らーめん屋さんの出店についてはなんとなくわかりましたでしょうか。
ただしこれは、らーめんの「専門店」においての話。
他にもピザとかパンケーキ、ハンバーガー、カレーなどなど専門店も同様の事が言えます。
もし、「なんでも屋」「定食屋」「街の憩いの場」などなどだったら話は別。
その時にはまた、そのスタイルに合った立地を探す必要があります。
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