異業種からの参入で小さな飲食店をやってるけど何か質問ある?小さな飲食店主の経営幼稚園

これから飲食店を始めたい方や既に小さい飲食店のオーナーをされてる方に役立つかもしれない情報を書いていきます。

オススメ書籍

偉そうなことを書いている僕ですが、ほとんどの知識は本から得た物です。

あとは実践で身に付いたもの、普段から考えていること、セミナーなどから得た事です。

今や色々な情報がインターネットで得られますが、やはり本から得られる物は大きいです。
本にまとまっているものはそれだけ精査されているものでもありますし、何よりふと思った時にさっと手に取れて読めるので、繰り返し確認する事ができます。

情報を一度知ると自分の知識になったかのように錯覚しがちですが、自分の脳みその実力を過信してはいけませんw

繰り返し読んで、行動して確認して、初めて知識になるんです。

前置きが長くなりましたが、僕が飲食店経営をするにあたって最適だと思う「これだけは読んでおけ」という本はこちらです。

一冊だけ選ぶならマーケティングの本

[amazonjs asin=”4761264284″ locale=”JP” title=”経営戦略立案シナリオ (かんきビジネス道場)”]

マーケティングという言葉を聞くと、なんだか難しくて敬遠してしまいがちですよね。

でもマーケティングって難しい事でもなんでもないんですよ。
僕たちの身の回りに起こっている事で、知ってしまえば当たり前の事なんです。

たとえば、産まれたばかりの赤ちゃんに、最高級のワインを売ろうとする人はいませんよね。
だってお金を持ってないし、買えないじゃないですか。というか、飲めないですもんね。

でも、”赤ちゃんが産まれた家のお爺ちゃんに”、だったらどうでしょう。
同じ商品でも人や環境が違えば「買ってくれるかもしれない」という確率が高まります。

その確率を高めていくのがマーケティングです。(断定)

要するに、どこで誰に何を売るのかを突き詰めていく行為なんです。

本書はそのやり方を、戦場・資源・差別化軸・顧客・メッセージという要素で分けてわかりやすく説明してくれています。

ただ、本としても安い物ではないですし、内容もいきなり読むには若干取り掛かりにくい部分があると思うので、マーケティングに初めて触れる方には同じ著者が書いているこちらの書籍から読むのをオススメしています。

[amazonjs asin=”4413019164″ locale=”JP” title=”新人OL、つぶれかけの会社をまかされる (青春新書PLAYBOOKS)”]

こちらは経営戦略立案シナリオに書かれている内容を凝縮して、物語仕立てでわかりやすくまとめてありますので、ライトノベルでも読むような感覚でサラサラっと読めてしまいます。

ただ、こちらを読み終えた後にはきっと前述の「経営戦略立案シナリオ」が読みたくなると思いますw

※ちなみに、同著者の「穴を売りたければドリルを売れ」という本は、「新人OL~」とほぼ同じ内容となっていますので、より新しい「新人OL~」をオススメしました。

その他オススメ書籍

飲食店を経営する上で、どれか一冊だけオススメしてくださいと言われたら、上記の一冊になりますが、他にも飲食店の経営に必要な知識としてオススメできる書籍がいくつかありますのでこちらにまとめておきます。

マネジメント

個人の小さな飲食店とはいえ、一つの組織みたいなもんですよね。

料理だけしていればいいわけじゃなくって、もちろんマーケティングやマネジメント、経理などなどが関わってきます。

結局はそのほとんどを一人でこなしている人がほとんどではないでしょうか。

もし、日々の作業に時間を取られて、仕込みや調理以外の事に時間が割けていないぞと思っているのなら、この本を読んでみてください。

[amazonjs asin=”4087860434″ locale=”JP” title=”ダン・ケネディから学ぶ 「稼ぐ社長」の作り方”]

本の帯にさっそく

「社長!あなたの仕事は『マーケティング』です!」

と書いてあり、ドキッとさせられました。

そう、独立開業して自分のお店を持つ以上、あなたのメインの仕事はマーケティングなんです。
仕込みでも調理でも掃除でもホール接客でもないです。ましてや経理でもない。

そんな当たり前の事が、この本を読むまで気づけませんでした。

この人の言葉はとてもわかりやすく、そして胸に刺さります。

時にはとても辛辣な言葉で書かれている事もありますが、結局はそれが僕やあなた自身を助ける為の言葉であり、世の中の真髄なんじゃないかと思っています。

僕はこのダン・ケネディという人の本に出会って人生が180°変わったと言っても過言ではないと思っています。
もし、時間がなくてあれやこれやが出来ないと思っていたり、そんなのをやる必要がないと思っているのであれば、日々のゲームやテレビ、漫画に使っている時間を数分だけこの本に投資してみて欲しいなと思います。

また、余裕があればもう一冊

[amazonjs asin=”4418036016″ locale=”JP” title=”はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術”]

こちらも有名な本ですが、組織のマネジメントの基本が学べます。

ただ若干内容が難しいかもしれないので、コミック版でもいいかも。

結局は「あなたがいなくてもまわる組織作り」についてのヒントが書かれた本です。

最初に選んではいけないテクニックの本

最後に、「最初に選んではいけない本」というのを紹介します。

上で紹介した本は、飲食店経営の根幹となる部分についてのヒントが書かれた本です。
根幹とはつまり、土台となる部分なんです。基礎。基本。

基本がなってなければ、テクニックを乗せても意味がないんです。

でも、とても残念な事に「テクニック系の本」って、すごく魅力的なタイトルだったりするんですよ。

例えば「あなたのお店にお客さんの行列が出来る方法」とか。
「絶対に買わせる技術!」とか。

そんな方法があったら知りたい!!って思うじゃないですか。
「経営戦略立案シナリオ」なんて小難しいタイトルの本より読みたいじゃないですか(笑)

でも、逆に考えてみてください。
あなたがお客さんだったら、「行列が出来る方法」を使って行列が出来たお店に並びたいですか?

僕だったら、自分が欲しているサービスに対してのみ、行列に並んでみたいと思います。

つまり、テクニックに頼ろうとしている時点でお客さんをみていないという事なんですよ。

ただし、テクニックが全て悪いってわけじゃないですよ。
あなたのお店に来たい、あなたからサービスを受けたいと思っているお客さんに対して、あなたのお店を知ってもらい、気に入ってもらう為にテクニックを駆使する事は大切なことです。

その為にも、土台となる部分を固めないといけない、って話です。

ちなみに土台というのはマーケティングやマネジメントの部分。

対してテクニックとなるのは、こんな本です。

  • 心理学
  • コピーライティング
  • 販促

なかでも販促(販売促進)の本は要注意です。
巷に溢れすぎてますから。

○○な方法、○○な技術、○○をすれば儲かる、○○でお客さんが集まる・・・

というようなタイトルの本は、とりあえずあなたのお店のマーケティング戦略が決まってから。

もし、もう読んじゃったんだとしても、一旦あたまから離して、土台を固める事に注力しましょう。
今からでも遅くないです。

おわりに

人生は見たり聞いたり試したりの3つの知恵でまとまっている

ホンダの創業者である本田宗一郎さんの有名な言葉です。

多くの人は見たり聞いたりした事を自分の知識かのように勘違いしてしまいます。

でも実際「知識」というのは”試したり”・・・つまり経験を元に蓄積されるものだと言う事です。

これは奇しくもアルバート・アインシュタインが

Information is not knowledge.(情報は知識ではない)

と言っていたというところに繋がっています。

僕みたいなどこの馬の骨ともわからん人間の言葉より、偉人が同じような事を言っている方が信憑性が高いと思うので紹介しましたw

飲食店経営者の多くは本にすら頼ろうとしません。
自分の腕に頼ろうとします。

その中の何人かは本などの情報に頼り、知識を得ようとします。
(残念な事に、テクニックの本に手を出してしまう人がほとんどだと思いますが・・・)

本やネットから情報を得て、知った気になってしまっている人達の中で、行動して失敗して正していく事こそが成功への近道なんじゃないかと思っています。

あなたの大切なお店が、成功へ近づきますように。

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公開日:
最終更新日:2016/02/20