タイの物乞いからも「稼ぐ方法」を学ぶことができる
2016/02/06
僕は海外旅行が好きで、近年はアジア圏の旅行にハマってます。
特にタイのプーケットやサムイなどのリゾートがお気に入りです。
ああいうリゾート地の街を夜歩いていると、かなり高確率で物乞いに出会います。
神妙な面持ちで地面に座り、自分は体が悪く働けないから恵んでくれと訴えてきます。
善良な欧米人はいくらか投げ銭をしていましたが、善良でない僕はしません。
というか、なぜか僕には訴えて来ないんですけどね。(貧しく見えたのかなw)
で、そんな彼らをよくみていたら、ふと”あること”に気づいたんです。
それは
「この人達、お昼にはいなかったな」ということ。
さて、彼らはなぜ、夜になって急に現れたのでしょうか。
誰に言えばいいのか知っている
答えは至極簡単なことでした。
その街に、お昼に出歩いている人が極端に少ないからです。
リゾート地なので、お昼はみんな日陰でのんびり過ごしていたり、プールに入ったり海岸で寝転んだりと、ゆったりした生活をしているんですね。
それが夜になると街へ繰り出すんです。
物乞いをしている人たちも、誰もいない場所、誰もいない時間帯に頑張ったって意味がないですから、夜になるのを待って活動を開始するんです。
そして、夜にそこを歩ける人達=お金を持っている人達です。
(現地の人じゃなく、リゾートを利用する人たち、ということです)
その人たちに訴えれば、昼間に現地の人に訴えるより何倍も効果がある事を知っているんです。
さらに言えば、リゾートに来る人達は為替の影響で「物乞いにとっての大金」をポンと投げてくれるという事も知っている。
すごいな、と思いました。
僕らは誰に言えばいいのかを知っているか
さて本題です。
僕らは店をやっていて、誰に訴えればいいのかをきちんと理解しているでしょうか。
下手したら、リゾート地でジリジリと陽が照っている中、誰も歩いていない道端で物乞いをしていませんか??
あなたの店に興味があって、あなたが提供するサービスにならポンとお金を払える人は誰ですか??
そしてその人に対して、きちんと意味の通じる日本語で訴えていますか?
僕が物乞いにお金をあげなかった理由はいくつかありますが、そのうちの一つに「タイ語も英語もわかんない」という事があげられます(えっへん)
もし、あなたのお店に大金を払ってくれる人がロシア人だったとして、英語で宣伝しますか?
もし、あなたのお店に大金を払ってくれる人がお年寄りだったとして、「マジでチョーいい店だから一回来たらいんじゃね?」とか言いますか?
きちんとターゲッティングをして活動をするという事の大切さが理解頂けたと思います。
おわりに
物乞いにお金をあげた人たちは、全員が全員「いいことしたぁー」って顔をしていました。
僕はそれを見て、またしても「すごいなー」と思ってしまいました。
Win-Winってこういう事なんですよ。
物乞いはお金を貰えてWin。
お金をあげた欧米人は気持ちよくなってWin。
きちんとターゲッティングをするという事は、こういう相乗効果があるんです。
僕らもターゲットとなるお客さんを喜ばせて、大金をポンと払ってもらってWin-Winになりたいですね。
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