店の外でお客さんにあってもスルーしていいか
2015/11/02
飲食店を営業していると、ちょっとした買い出しや通勤中にお客さんと遭遇する事も少なくありません。
店の前を掃き掃除している時ならまだしも、
休日に夕飯の買い物をしている時に出会ってしまったら?
またはほかのお店で出会ってしまったら・・・
あなたならどうしていますか?
必ず挨拶をしないとダメ!
僕はついつい「面倒だな」とか「今日はオフだしな」と思って、スルーしてしまう事があります。
これは本当によくない!
僕が毎週楽しみにしている「サイコろまんちか」という漫画で描いてあったまんまですが、説明します。
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お客さんはあなたの事を「いつも笑顔で親切な店長さん」と思っているかもしれません。
その店長がオンタイムなのかオフタイムなのかは関係なく、普段からそういう人間だと思っている可能性があるんです。
いつもなら笑顔で「いらっしゃい!」と言ってくれている店長さんが、
街中でばったり会った時に挨拶をしてくれなかったら・・・
「本当は嫌なやつなんじゃないか・・・」
「あの笑顔は営業スマイルかよ・・・」
こんな風に思われてしまうというわけです。
心理学的には「基本的帰属の錯誤」というそうです。
その人の普段見ている姿が、その人の全てだと思い込んでしまう、という状態ですね。
この「嫌なやつかもな・・・」という風に思われてしまう事って、何気に集客に響くんですよ。
人って、普段いいやつそうって思っている人が嫌なやつだった時、めちゃくちゃ嫌悪しますからw
場合によっては口コミで広まってしまったりと、良い事がありません。
なので、「きっとおれの顔なんて覚えてねえだろう」なんてタカをくくってると危険です。
向こうが知らなくてもこちらから挨拶するぐらいの勢いで笑顔を振りまいておきましょう。
逆パターンを利用する手もある
ただし、この基本的帰属の錯誤という心理は逆にとらえる事もできるんですね。
ドラマの悪役をやっている人がバラエティでいいキャラだったりすると
「あれっ、この人って実は怖くない人なんじゃん!」
みたいな感じで好感度があがる、とか。
僕は「子供の頃にやんちゃだったヤツが更生したら褒められる」、みたいなのが大っ嫌いでした。
なぜなら自分はずっと優等生をやってきたからです。
「なんでずっと真面目にいきてきたヤツは特別褒められないのに、悪い事してたヤツが良い事したら褒められるんだ!!」
って、子供の頃に悔しい想いをした覚えがありますw
でもそれは結局この心理によるものだったんですね。
大人になった今は、はっきりわかります。
「これを使わない手はない」
って。
なので、「普段厨房でブスっとしている店主が、外ではニコニコ挨拶してくれる」みたいなのを目指してはどうでしょうかw
フロントマンにオフはないと思え
「そんな事言っても、プライベートタイムも欲しいよ」
そう思うかもしれませんね。
でも、店舗で人前に立つ可能性があるのなら、その人はプライベートタイムはないと思った方がいいです。
よく芸能人が「プライベートで話しかけるな」みたいな事を言っていたりしますが、
テレビという完全フロントな仕事をしている人の風上におけない発言ですよね。
人前で仕事をするということは、そういうリスクも含めてお金を貰っているという事を忘れてはいけません。
もちろんこれはあなたのお店で働くホール担当のアルバイトにも言えることです。
(そのあたりの教育をしっかりしないといけませんね)
おわりに
ちなみに僕は店のすぐ近くに住んでいるので危険がいっぱいですw
それが嫌なら遠くに引っ越せばいいんですけどね。
でも近い事のメリットもたくさんあるし、と思って引っ越せずにいます。
僕の店は一度、ネットで
「お前の店の店員はこっちが挨拶しても無視したぞ!」
と書かれたことがあります。(イエーイ!)
正直、教育として、「挨拶されても無視しましょう」なんて教える事はないですし、人としてあり得ない事だとは思うんですが、
実際その人がそう感じたと言う事はそういう事実があったのかもしれません。
もちろん従業員全員に確認を取りましたが、誰も覚えがないという話でしたが・・・。
でも、それぐらいお客さんにとっては従業員のイメージも大切という事なんですね。
そしてお客さんはあなたが驚くぐらいあなたの顔を覚えてます。
プライベートを大切にするがあまり、お客さんの夢を壊さないように気をつけましょうね。
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