異業種からの参入で小さな飲食店をやってるけど何か質問ある?小さな飲食店主の経営幼稚園

これから飲食店を始めたい方や既に小さい飲食店のオーナーをされてる方に役立つかもしれない情報を書いていきます。

広告を載せる媒体を選ぶ基準(地域情報誌の場合)

 - 広告宣伝の効果 , , ,

      2015/11/03

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小さな飲食店で集客したいと思ったら、広告は無視できません。

広告と一口にまとめても、いろいろな媒体がありますね。
ざっと挙げるだけでもこんな感じ。

  • 地域情報誌(フリーペーパー)
  • WEB媒体(飲食ポータル・リスティング)
  • チラシなど紙媒体(ポスティング・新聞折込)

これら全てにお金を投資できる余裕があればいいんですが、小さな飲食店にはそんな余裕はないですよね。
毎月限られた予算からいかに売上を上げるかに注力してるんです。僕も頑張りました。

であれば、限られた予算内で最大限の効果がある広告を出したいところです。
その媒体をどう選ぶか。
僕の出した結論はこれ。

あなたのお店に来る予定のお客さんが見そうな媒体にする

まずはあなたのお店に来る予定のお客さんを想像します。
どこに住んでいて、どんな仕事をしていて、どんな生活をしていて・・・って。

ちょっと例を出します。

R25という若年層ビジネスマン向けフリーペーパー

R25っていうフリーペーパーをご存知でしょうか。
リクルート社が発行していて、25歳~34歳までのビジネスマンを購読対象としている\0の雑誌です。
主に首都圏の駅などで「ご自由にお持ちください」と配布されています。

僕もサラリーマン時代に毎週なんとなく手にとって、電車の中で記事を読んで、なんだったら家に持って帰って寝る前にまた読んで・・・みたいにしていました。・・・懐かしい。

中身はなかなか読みごたえのある記事で、購読対象の層が興味を持ちそうな内容でまとめられていたと思います。

つまり、購読対象である25歳~34歳のビジネスマンが興味を持ちそうな内容(例えば政治とか、イベントとか)を載せたフリーペーパーを、これまた購読対象者が手に取りそうな駅で配布している=「購読対象者に購読させる状況を作っている」という物でした。
(※最近は手にしていないので、あくまで当時の話です)

今思えば、その記事内容も、記事に見せかけた広告だったのかな?とも思います。
例えば花火大会のイベント情報だったり、ビジネスマンが使う便利グッズだったり。
読んでて「おっ」って思う内容で、そのグッズを買ったりもしましたし。

よくある地域情報誌の場合

では逆に、よくある地域情報誌の例です。

名前は出せませんが・・・というか、僕の店に営業に来る地域情報誌の会社は4社ほどですが、そのどれもがこんな感じ、というお話です。

購読層はどれも「30代主婦」。
配布場所は、ポスティングだったり、新聞折込だったり、近所のスーパーに立てかけてあったり。
内容は9割広告、残り1割が当たり障りのない「地域のニュース」。

僕の地域では、住んでいる人ならだれでも知っている「桜まつり」の情報が載っていたりしました。
あとは読者からのメッセージとか。

僕は、僕の店のお客さんになるような人は、そのフリーペーパーに興味を持たないだろうなと思って辞めました。

陥りがちな間違い

地域情報誌を例に出してしまうと、「発行部数」だとか「配布地域」だとかが武器になってくるので、例えば

「弊社は発行部数15万部なのでチラシをご自身で印刷されて手作業でポスティングするよりも広範囲に御社の宣伝が出来ます」

みたいな営業さんが来るかもしれません。

でも、15万部発行しても、15万部配布しても、見てもらえなければ意味がないです。

僕の妻は30代主婦ですが、美容院に行きたい時に、一応地域情報誌を探します。
「あれ、あのフリーペーパー捨てちゃった?どこかいい美容院載ってなかったかなぁ」
って。

地域情報誌に、情報を求めるのではなく、「美容院のクーポンがきっと載ってるはず」みたいな期待感を持っているわけなんです。
で、結局見つからずに行きつけの美容院に行くわけなんです。
(じゃあ最初からそれでいいじゃん!って思いますけどね・・・)

つまり、発行部数や購読数だけで媒体を選ぶと思うような結果が得られない事に繋がりがちということです。

あくまで自然な媒体

地域情報誌の例でも出ましたが、9割が広告で埋まっているような媒体は多くの人が「これは広告が載っているもの」と認識するので、普段の興味の対象とはなりづらいんですね。

言ってしまえば、普段の生活の中には若干不自然に存在してしまうというか。

その点、R25のように「面白いから読む」という媒体の中に自然に広告が溶け込んでいると、うまく行動心理に働きかけてくれそうですよね。

なので、このあたりは地域情報誌さんは載せる広告をいかに自然にするかの努力が必要な部分だと思いますが、そこに載せるか迷っている場合はそれがあなたのお店のお客さんにとって自然に手に取って自然に目を通す内容の媒体かどうかで判断するべきだと言えます。

おわりに

今回は地域情報誌・フリーペーパーに偏っての判断となりましたが、WEBや他紙媒体でも同じですね。

WEBなら食べログ、ぐるなび、ホットペッパーなどありますが、あなたのお店のお客さんが「宴会できる場所」を探しているのならぐるなびさん・ホットペッパーさんに投資するのに対して、「専門性の高い、みんなの評価が高い料理」を探しているのなら食べログさんを選ぶなど。

ポスティングと新聞折込の違いも、新聞購買層は「年齢高め、収入がある程度ある人たち」だと想像が付くので、その人たちの元に、どんな内容のチラシを折り込んで貰ったら読んで貰えるかを考えて投資していくのが正解です。

 

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