飲食店も一貫したブランディングが必要 | 佐藤可士和のクリエイティブシンキング感想
2016/02/06
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弟から「絶対に読んだ方がいい」と言われていたのに、時間がないからという理由で借りたまま1年近く読んでいなかった本です。
時間がないというのは言い訳で、本を読む時間は「作る」ものですから、隙間時間を見つけてちょいちょい読んでいます。
佐藤可士和さんは、言わずと知れた超有名アートディレクターさんですが、あれだけ有名で、あれだけの仕事をする背景は、こういう考え方の人だったのかとハッとさせられました。
一見、グラフィックデザイン系の人しか読む価値がないんじゃないのかと思わせられますが、さすが弟が飲食店主に読めと言っただけある内容になっています。
概要
佐藤可士和氏が携わった数々のアートディレクション案件を、どういう想い・コンセプトからスタートして、どんな形になっていったのかを氏の考え方、やり方などを添えながら解説していく形式の本です。
感想
僕は常々、世の中のデザイナーと呼ばれる人たちには二パターンいると思っていました。
一つは、なんとなくオシャレな物をつくって「デザイン」と呼んじゃう人。
もう一つは、佐藤可士和さんのような、機能をもってしてのデザインと考える人。
で、その答えがこの本にあったように思います。
おそらくは、数年前までは、前者が台頭していたこともあったのかな。(業界については知らないので何とも言えませんが・・)
でも時代は変わって、本当のデザインが求められる時代に来ているんじゃないかと。
で、じゃあその話がどう飲食店に関わってくるのよ?って話なんですが、
結局は飲食店主がお客さんやスタッフに対して見せていく事って、
デザインがないとうまく伝われないんじゃないかなと思うんです。
例えば、「美味しいワインを仕入れましたよ」っていう、ただこれだけの事を伝えるのに、
飲食店主の言葉で難しく言ってしまっていないでしょうか。
はたして産地や畑の話をお客さんは求めていますでしょうか。
それが店のコンセプトや雰囲気、スタッフの服装や態度、そういったものと調和しているか。一貫性があるか。・・などなど。
デザインというか、ブランディングですかね。
そういったことを、他社の事例を見ながら見直していける内容になっていると思います。
おわりに
難しく書きましたが、結局はちがった業界から見直すと、案外すんなり自分の店の変なところが見えてきたりしますよーって感じの話です。
弟にいい機会を頂きました。ありがたい!
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