ホームページがない飲食店が繁盛しない理由と、安価で使えるサービスを試した結果。
2017/02/21
飲食店においてのホームページの重要性は、ちゃんと営業をされている飲食店主さんならわかっていると思うのであえて言うことではないですが、言いますw
お客さんが求めた時にあなたのお店の情報がインターネット上で表示されないというのは「不便」だし、「不安」です。
もしあなたのお店の前を通った人が店名だけを見たとして、
「どんな雰囲気のお店なんだろう?」
「どんな料理が食べられるんだろう?」
「予算はいくらぐらいなんだろう」
「定休日はあるのかな・・・」
と思った時に、本当に気になるお店だったらスマホを使って検索します。
検索した結果、ホームページが出てこない場合にはクチコミサイトや個人のブログを参考にするしかありません。
お店が自ら発信している情報がないというのは、そもそもお客さんにとっては不便なんですね。
さらに、クチコミサイトや個人のブログの情報というのは信頼に値するものとは言えませんし、「ホームページもないようなお店」という時点でお客さんは不安になってしまいます。
なので、ホームページはとても重要です。
ホームページがないのはもってのほかですし、あっても信頼に欠けるものでは意味がありません。
とはいっても、きちんとしたホームページを作ろうと思うと、自分でやるには知識や技術が必要なので時間がかかりますし、苦手な人には難しいと思います。
かといって業者にオーダーすると製作費と維持費がバカになりません・・・。
そこで、自分でカンタンに作れて安価に維持していけるサービスを試してみました。
結論から言うと、結構いいです。
僕は前職の関係上、自分でそこそこきちんとしたホームページを作る事ができ、その運用方法もある程度知っていましたが、もし自分にそういった技術がなかったら利用に値するかなというのが正直な感想です。
そのレビューも兼ねて紹介します。
Contents
なぜホームページが重要なのか?
前述しましたが、ホームページがきちんとしているかどうかはお客さんにとっての「不便」を解決し、「信用」に繋がってきます。
ホームページが無ければお客さんは「お店発信」の情報を得る事ができません。
クチコミサイトはあくまでクチコミサイトなので信頼に欠けるわけです。
ホームページがないのは不便
飲食店主の立場で言えば「ぐるなびはお店発信」とか「食べログだって自分たちで管理している」と思うかもしれませんが、お客さんもそう思っているかはなんとも言えないところです。
お客さんからしたら「このお店、クチコミサイトしか出てこないな・・・」って思っているかもしれません。
検索した時に個人のブログしか出てこない場合も、お客さんは適切な情報を得られません。
なぜなら「個人のブログ」はその個人の感情が上乗せされている場合がほとんどだからです。
お客さんはクチコミには個人の個人の正直な感想(美味しかったとか、店主が優しかったとか)を欲しますが、営業時間や定休日、お店のオススメや店主の経歴などは「お店発信」の情報が欲しいんですね。
そういった点からもホームページがないというのはとても不便です。
ホームページがきちんとしていないのは信頼に欠ける
「うちはホームページあるから大丈夫」とか「ホームページはないけどブログやってるから」って思う方もいるかもしれませんが、きちんとしていないホームページやブログをホームページがわりにするぐらいなら、もしかしたらない方がマシかもしれません。
ホームページというのは営業マンの身なりみたいなものと考えるとわかりやすいかもしれません。
僕ならボロボロの服装の人が営業をかけにきても「こいつの話を聞いても大丈夫か・・・?」と思って信用しません。
身なりは営業マンにとって「話を聞いてもらう為の第一歩目」だからです。
それを疎かにするということは、飲食店において「美味しい」という「お店を選んでもらう為の第一歩目」を無視していることと一緒です。
店構えとかメニューとかもそうですね。
流行っていないお店ほど掃除が行き届いていなかったり、メニューがボロボロだったりするものです。
なので、きちんとしたホームページっていうのはお客さんが「どんなお店だろう?」として調べた時の「信頼」に繋がってくるものと言えるわけです。
もし「きちんとしたブログ」だったとしても同じこと。
ホームページがなく、お店のオフィシャルサイトがブログしかないと「この店のホームページ、ブログなのかよ」って思われてしまうものです。
これは「何が悪いの?」って思うかもしれませんが、ニュアンス的な問題なので「そういうもの」って思ってもらった方が早いですね・・・。
いずれもあなたのお店の新規ユーザーとなる人の気持ちに立てばわかることです。
ホームページ製作業者は費用対効果が薄い
じゃあきちんとしたホームページを作ろう!って思っても、ウェブサイト作成の知識と経験がなければまず無理です。
時間をかければできないことはないですが、僕個人の意見としては飲食店主がそんなことに時間を割くのはもったいないと思ってます。
もっとメニュー開発やお客さんとのコミュニケーション、マーケティングなどに頭を使うべきです。
しっかりしたホームページを作るというのは、とにかく簡単じゃないんです。
綺麗なデザインにするためにはCSSの勉強をしなければなりませんし、検索した時にちゃんと表示されるようにするにはSEOの勉強をしなければなりません。
餅は餅屋というとおりで、専門家に任せるのが一番です。
といっても、ホームページ制作会社に安易にオーダーしてしまうのはあまりオススメできません。
なぜなら費用対効果が薄いからです。
月額料金の割にやって貰えることが少ない・・・だけじゃない
僕は前述のとおり、そういった業者にオーダーはしていないので、近隣のお店さんの例で説明させて頂きます。
うちの近所にある老舗イタリアンは数年前からホームページ制作会社にオーダーしたホームページを運用していました。
製作費用で数万円、月額で1万円ちょっとというプランのものです。
これぐらいの初期費用と維持費なら、ホームページ制作会社を利用する上ではむしろ安い方です。
・・・が、やっぱり月額1万円っていうのは大きいですよね。
そのイタリアンのお店は地元ではかなり繁盛している方なのに、それでも「1万円は大きい」と漏らしていたことからも、ホームページの維持費で月額1万円というのは割に合わなかったわけです。
※1万円支払っても、やってもらえるのはサイトサポート(わからないことがあったら教えてくれるとか、エラーがあった時に対処してくれる)だけ。
ホームページの内容はせっせと自分たちで更新していかなければならなかったそうです。
そこで、より安くやってくれる業者を見つけ、そちらに乗り換えることにしました。
すると・・・乗り換えるタイミングでホームページのアドレス(ドメイン)が変わってしまったんですね。
ウェブに詳しくない人にしてみたら「それがどうしたの?」って思うかもしれませんが、実はこれ、かなりヤバイ状態だったんです。
ホームページのアドレスが変わると何がマズいの?
ホームページのアドレスが変わってしまうということは、今まで見に来てくれていた人たちがあなたのお店のホームページに辿りつけなくなることを意味しています。
お客さんって意外とホームページを見ているものなんです。
新しいメニューが出てないかな?とか、クーポン情報ないかな、とか。
その人たちが辿りつけなくなってしまうという事はどういう事だと思いますか?
ホームページのアドレスというのは、ウェブ業界においては売買されているものです。
長年営業されていた飲食店のアドレスは、他の業者にとって使い道があるので、使われなくなった時点で売られてしまうんですね。
そのイタリアンのお店のホームページアドレスも例外なく売られてしまい、金融系のウェブサイトに変更になっていました。
つまり、そのお店の情報を調べたいと思った人がGoogleやYahoo!で検索した時に、そのお店のホームページではなく「カードローンを使いませんか?」という怪しいウェブサイトが表示されるようになっていた、ということです。
調べたお客さんが「あれ・・・あのお店なくなっちゃった」と思うのは、なんら不思議なことではありませんね。
事実、そこからしばらくは客足が減ったそうです。
新しい業者にオーダーした方のホームページは、完成してもインターネット上で表示されるようになるまで時間がかかりますし、お客さんからしたら新しいホームページを見つけたとしても「本当にこれが公式のホームページなんだろうか」と疑う事にもなりかねません。
ウェブ業界の人からするとこれって結構当たり前のことなんですが、僕ら飲食店の店主だと知らない人の方が多いんじゃないかと思います。
なので、きちんとしたホームページを作るとしても「自分で更新しなければならない」という点に注意しつつ、月額費用が負担にならないようなものを選ばなければ、あとあとで自分の首を絞めることになってしまうわけです。
オススメはグーペ
そこでオススメなのが、月額1,000円というホームページサービスの「グーペ」です。
サービスの名前はなんかちょっと変ですが、個人的には十分なホームページが作れると思いました。
綺麗なデザインがされていることや、SEO対策も少し考慮されていることがベースとしてありながら、ホームページ上から予約を取ったり、メルマガ配信ができるなど集客にも使えそうだからです。
・・・むしろ自分で作ろうと思っても、ここまでのを作るのは難しいですね・・・。
という謳い文句はさすがにウソですが、使ってみたらめちゃくちゃ簡単でした。
※ウソというか、作れるには作れるけど、1分で出来たホームページはお客さん目線からしたら不要なホームページということです。
実際に作ってみたのがこちら。
※お試しで作ったのでいつまで観ることができるかはわかりませんが・・・
管理画面の使い方を確認しながら、写真やメニュー、カレンダーの設定、クーポン情報、ごあいさつ文なんかを入れていって、40分ってところでした。
ITに不慣れな方ならもうちょっとかかるかもしれません。
(チュートリアルが用意されているので、それに従って作っていくだけで、ここまでのものが作れます)
使い方に慣れてしまえばとても簡単でした。
といっても論より証拠、15日間は無料でサービスを使えるので一度試してみるのが早いです。
これだけのホームページが維持できて、月額1,000円(年間12,000円のホームページ費用)なら絶対的に安いですね・・・。
おわりに
最初にも述べたとおり、自分でここまでしっかりしたホームページが作れるのであれば、こういったサービスは必要ないと思います。
自分では作れないのなら利用した方がいいです。
ただ、「ホームページなんかなくたって成功している店はあるよ!」って思う方もいるかもしれませんね。
仰る通りで、僕の近隣にも一切ホームページどころかクチコミすらもないような繁盛店があります。
なので、ホームページがなくても成功できるのは本当だし、逆に言えばホームページを作ったからってただちにお客さんが集まるというわけではありません。
でも、その考えってかなり危険です。
たとえば天才ピアニストが「練習なんか全然しなくてもここまで弾けるようになった」っていう話をした時に、あなたは「おれも天才ピアニストになれる」って思いますか?
僕は思えません。
もっとわかりやすく言えば、どこぞの三ツ星レストランのシェフが「僕は包丁を握ったことすらなかったし、修行もしていない。でも試しにお店をオープンしてみたら認められました」なんて話をしていたとして、「そうか!じゃあ修行しなくてもいいな!」なんて思いますか??
多くの方が勘違いしていますが、人間って生まれながらに平等じゃないんですよ。
やらなくてもできる人がいる反面、やらないとできない人っていうのもいるんです。
もし、現時点でお店が繁盛していないのであれば、あなたは「やらないとできない人」の可能性が高いです。
繁盛店がやっていることはもちろん全部やらなければならないし、繁盛店がやっていないことだってやっていかなければ同じ土俵になんて立てないんです。
これはホームページだけの話じゃないですよw
例えば流行っているお店さんが「うちは簡単な仕込みしかしていない」って言ってるのを聞いて「うちも!」なんてやってたらダメってことです。
「うちはあの店がやってないこともやっている」っていうのが強みにもなるわけですからね。
繁盛店は一朝一夕で生まれるようなものではありません。
稀にテレビとかで取り上げられて急に流行るお店もありますが、基本は地味で地道な努力の積み重ねのうえにあると思います。
数か月後、数年後に後悔しないためにも、今できることは全部やっていきたいところです。
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