大型予約のドタキャン・すっぽかしを避ける為に出来る事
つい2~3日前にTwitterで飲食店の予約すっぽかし騒動が賑わっていました。
事の顛末は、大人数で店舗の貸し切り予約をした人が約束の時間に訪れず、
連絡も取れなかったので店主がツイッターを使って「捨てるぐらいなら料理あげます」と拡散したというもの。
結果的に予約した方とも連絡が取れ、料理の代金を支払ってもらう約束が出来たし、
料理も多くの人が受け取りに来て捨てずに済んだ、というものでした。
このお店の店主は「自分にも非があった」と、とても謙虚な方でしたが、
僕だったら腸煮えくり返って「どうやって損害賠償してやろうか!!」って考えてたと思いますw
こういった事は、被害の大小こそあれ、稀に起きますね。
件の店主も言ってましたが、事前に防げる方法というのもあるので、あらかじめルール化しておくことをオススメします。
Contents
予約のドタキャンが起きる前にやれること
今回のケースのように、「貸し切り」と店舗を閉めてしまっている状態でお客さんがバックレるというのは、飲食店主にしてみたら踏んだり蹴ったりです。
しかも連絡がつかないわけですから、気持ちを切り替えてお店をオープンにするという事も出来ない。
実は当日ドタキャンがあってからじゃ打てる手はほとんどないというのが現実だと思います。
そこで、大型の予約が入る時には、その問い合わせがあった時にやっておける事をやっておく必要があるのかなと思います。
大型の場合は店頭予約にしてもらう
貸し切りにしなければならない程の人数での予約は、電話だけで受けてしまうとリスクが高いです。
そこで、「○名様以上のご予約はこういった理由から店頭での受付のみとなってます」と伝え、店頭での予約、前金として最低でも料理代金分ぐらいは頂いておくというのが安全です。
お客さんからすると、若干ハードルが高く、
「だったらここじゃなくていいや」
ってなってしまうかもしれないところがデメリット。
ただ、これは僕個人の見解ですが、
お店側のリスクを理解してくれないような客に来て欲しいかどうか?という事を考える必要があるかなと。
僕はお客さんと店って、持ちつ持たれつだと思うんです。
お客さんが来てくれて、美味しいと言ってくれて、お金を払ってくれるからこそお店は成り立つし、
お店が成り立つからこそ、お客さんが安心して楽しめる。
特に個人店は大きな飲食店と違ってリソースに余裕がありません。
だからこそお客さんの協力が必要だと思うんです。
そういう事を加味して、あくまで僕だったら「ここじゃなくていいや」って思うなら、それでもいいのかなと思ってしまいます。
ネット予約サービスのみでの受付にする
食べログなどの大手サービスを使うと、ネット予約機能が使えたりしますね。
店舗の予約一つでも間に仲介してくれる人がいるだけでリスクはグッと減ります。
とはいえ筋金入りのバックラーだったら効かないでしょうけどね・・。
仲介業者がいるという事は、自分の代わりにその人たちに戦ってもらう事ができるということでもあります。
小さな飲食店主はやる事がたくさんありすぎて忙しい。
だからこそ、他人に任せられる部分は任せてしまった方がいいんです。
予約時に会社名などを聞いておく
これは「やりすぎ」と思われるかもしれませんが、
社会的信用を確認するというのも抑制になります。
「大変申し訳ないのですが、大型のご予約時にはお勤め先の連絡がつく番号をお伺いしております」
と一言添えるだけで「下手なことできないな」って思わせられますよね。
なんだったら「予約の3日前に最終確認としてその番号に電話させて頂きます」とかやれば確実です。
もちろん前述の通りで「めんどくさっ」って思われる可能性もありますし、
「なんとなく嫌だな」って感じる人もいると思います。
ただ、「大型の予約の場合のみそういうルールになっている」と言うことならば、
そこまで嫌な事じゃないですけどね、僕だったら。
※というか、飲食店や小売り以外のサービスでは普通に行われている事なのに、
どうも飲食や小売りは地位が低いですよね・・
当日何かあった場合には○分までは待つ旨を伝えておく
一番ゆるい抑制方法としては、
「当日もし連絡なしに遅れる等があった場合、15分までは待ちます。その後は他のお客様を通してしまうかもしれません」
と伝えておくことでしょうか。
これならもし連絡がつかなかったとしても、気持ちを切り替えてお客さんを呼べますしね・・。
とはいえ、それまで「この日は貸し切りです!」とお知らせしてきたのに
当日急に来てくれる人がいるのかどうかは微妙ですが。
※でも貸し切りの日に限って新規さんがめちゃくちゃ来たりするんですけどね・・w
おわりに
どんな理由があったにせよ、連絡もなくすっぽかす行為は人としての裏切り行為です。
僕はいつもこういう事があった時に
「この人は自分の大切な取引相手にも同じことをするんだろうか?」
「自分の彼女(または奥さん)のお父さんにも同じことをするんだろうか?」
「勤め先の社長ともこんな感じなんだろうか?」
と思うんです。
もし、飲食店だからといって馬鹿にしているのであれば、
そんな人はこっちから願い下げです。
本来、お客さんと店は「仲間」のはず。
そのお客さんを「裏切者」「敵」にしないためにも、
大型の予約が入る際には十分注意しておきたいところですね。
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