Facebookを利用したらお客は来るのか
2015/11/03
Facebookが日本に入ってきて、ずいぶん経ちました。
当初は本名での登録に嫌悪を抱いていた人も多かった(僕もそうだった)ですが、今では一つの文化として定着している気がしますね。
でもmixiのように、いつ次のサービスにとって代わられるかはわからないですね。
このFacebookというSNSサービスにも広告機能があるのはご存知だと思いますが、Facebookに広告を出したらお客さんが来てくれるのかについてまとめてみました。
Contents
来るか来ないかで言ったら、来る
地域情報誌について書いたのと同じ見出しになってしまいましたが(笑)来るか来ないかで言ったら来ます。
っていうか、その辺りは地域情報誌の部分と本質は変わらないです。
もし未読でしたらご一読ください。
つまり、あなたのお店に行く理由を、お客さん目線で、具体的な行動で示してあげることで、興味を持った人に来店する機会を作る事ができる手段の1つという事です。
ですが、他の媒体と明らかに違うところがあります。それは、以下2点です。
・プッシュ型に近い形で使えること
・SNSサービスであること
これらの説明の前に、Facebookの広告で出来る事を説明します。
Facebookの広告で出来ること
2015年04月26日現在の、Facebookページの広告管理ツールで出来ることはこんな感じです。(他にもありましたが、飲食店の広告ツールとして使えそうなものだけピックアップしました。)
投稿を宣伝する
Facebookページの投稿を多くの人に見てもらう広告です。
例えば特定のメニューの紹介とか、読んで欲しいこだわり内容などを配信するなどが考えられます。
Facebookページを宣伝する
Facebookページ自体を宣伝する広告です。
こんなお店がありますよ!という宣伝、または「うちもFacebookページがあるんだよ!」といった宣伝をして、ページの「いいね!」を増やす事が出来ます。
ウェブサイトのアクセスを増やす/コンバージョンを増やす
Facebookページではなく、あなたのお店のホームページに誘導する広告です。
興味を持った人に直接的にホームページを訪れさせて、ホームページのアクセスを増やすなどが考えられます。
また、そのウェブサイト上でのアクション(例えばメルマガ登録とか、カートに入れるだとか)のコンバージョン率を上げることにも利用できるみたいです。
イベントの参加者を増やす
Facebookページ上で設定したお店のイベントへの参加者を募る広告です。
お店のアニバーサリーパーティなんかの参加者を集めるなどが考えられます。
クーポンの取得を増やす
Facebookページ上で設定したクーポンの取得を促す広告です。
端的に行動を起こさせるツールとして使えそうです。
他の媒体と明らかに違う点
冒頭で述べた、これらの広告が他の媒体と明らかに違うと思う点を説明します。
プッシュ型に近い形で使える
僕がFacebookの広告ツールが画期的だなと思ったのは、これらの「できること」がプッシュ型に近い形で使えること、でした。
これらの広告全てにおいて、「どこに住んでいる」「どんなことに興味がある」「何歳~何歳の」・・・などなどターゲットを指定して配信する事ができるんです。
地域情報誌やチラシのポスティングはターゲットを選べませんよね。だから、闇雲に広告を打ち続けて測定していくしかないじゃないですか。でもFacebookの広告ツールは、自分に興味がありそうなFacebookユーザーを選べるんです。
この「選べる」という点が、プッシュ型に近い形だなーと思いました。こっちからアタックしているイメージ。
さらには「その人がクリックしやすい人かどうか」みたいなのをFacebook側で判定してくれて、最適な人に優先的に広告を配信してくれたり、「1日に使う広告費はいくらまで」のように無理のない広告宣伝プランが組めるのも魅力です。
SNSサービスである
以外と見落としがちなのが、これです。
SNSサービス、つまりほとんどのユーザーは閉鎖的な空間でのコミュニケーションを楽しむ事を目的にFacebookを利用しています。
そこにあなたのお店の
宣伝をねじこんでいく
という事になります。
例えるなら、家で楽しくみんなでゲームしてたら外から大音量で選挙カーの宣伝音が流れてきた、みたいな感じでしょうか(笑)
これはFacebook側も注意喚起している事で、Facebookユーザーはあなたの宣伝が見たくて自分のタイムラインを確認しているわけじゃないという事を理解しなければなりません。
だから、とても難しい話になりますが、対象のユーザーの邪魔をせず、「魅力的な、思わず見たくなるような広告」でなければスルーされる確率が高くなる、ということです。闇雲に流せばいいってもんじゃない。
(※逆に地域情報誌なんかはお店情報を欲している人が読んでいる確率が高いので、スルーされにくい)
これらを駆使してお客さんが来るようにする
で、結局どうしたらお客さんが来るのか、について。
それはこれらのツールをどう使っていくのかだと思うんです。
例えば、Facebookページの「いいね!」を増やせば、少なからず“あなたのお店に興味がある人”かつ“コミュニケーションが取れる状態の人”が増える事に繋がりますから、その人たちに常に情報を発信していく、という事が可能です。
その情報の中にさらに興味がある内容だったり、行動を起こさせる内容が記載してあって、そこに合致する人がいればお客さんとして来店してくれるはずです。
逆に言えば、その最終的な目的が明確でなければ、ファンが増えても集客には繋がらないと思います。
あくまでFacebook広告も目的を叶える為のツール(道具)に過ぎないという事です。
おわりに
僕は1日あたり500円まで、と決めて数か月「Facebookページへのいいね!」を増やす広告を打ちました。
その結果がこれです。
グラフの平らになっているところが、広告を打っていなかったところ。
1いいね!を獲得するのに141円かかりました。
これを高いと捉えるか安いと捉えるかは、その後の行動を意識しているかどうかだと思います。
僕は、この人たちに何のアクションも起こせなかったので、ただ単に「いいね!」を多数獲得しただけになってしまったので、1いいね!に141円もかかってしまったのは高かったのかもしれません。
ただ、この人達に向けて定期的にキャンペーンを行っていくなどすれば、141円で1人とパイプが出来た事は決して高い投資ではなかったはず。(※ちなみに「いいね!」をしている人だけに新しい広告を打つ、みたいなのもできます)
ご参考になれば幸いです。
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