飲食店は魅力的なコンテンツと圧倒的なトラフィックで生まれ変わる
僕はある時急激に気づいたことがあります。
それは、「商売はすべて、コンテンツとトラフィックによる」というものです。
コンテンツというのは、内容。
飲食店で言えば、料理やサービス、店舗の造りなどなど。
トラフィックは交通量。
つまり、お店に足を運ぶ人の数です。
実はこれ、アフィリエイトの基礎でもあるんですが、
商売全般に言える事だと思います。
商売はコンテンツ×トラフィック
「美味しい料理さえ作っていればいつかはお客さんが来てくれる!」と信じている店主さんは未だに多いですが、
僕が思うに、料理が美味しいという事は飲食店にとってはもはや「当然のこと」ではないでしょうか。
今は戦後ではありません。そこらじゅうに「美味しい飲食店」があります。
それなのに閉店するお店が後を絶たない。これはなぜでしょうか。
「美味しければお客さんが来る」という時代ではないからです。
ではお客さんが来るお店とは、どういう店か?
それは、「お客さんが知っている店」であり、
「お客さんが行きたいと思う店」なんです。
そして、「実際にお客さんが足を運んだ店」以外にありません。
飲食店におけるコンテンツ
先にコンテンツについての話を書いておくと、
飲食店において店主が気にしているのは「料理」についてです。
料理のクオリティ、ボリューム、ユニークさ・・などなど。
このあたりにこだわる方は多いと思います。
もちろんお客さんが一番気になるのも料理についてなので、間違ってはいません。
ただし、コンテンツという意味で考えると、
それは”料理”だけではなくなります。
例えば高級フレンチのテーブルが会議室のデスクだったら・・?
そして椅子がパイプ椅子だったら・・?
そういうコンセプトなら面白いかもしれませんが、
お客さんがそれを「面白い」と思ってくれなければ興ざめです。
つまり、その食事をする空間自体もコンテンツと成りうるということ。
極端な話をすれば、料理が美味しくてもトイレで食事をするのは嫌ですよね。
あなたが提供する料理から連想できる内装、食器、BGM、そして接客・・
これらすべてが「コンテンツ」というわけです。
飲食店のトラフィック
良質なコンテンツがあったとしても、
あなたのお店の事を誰も知らなかったら・・誰一人お店には来てくれません。
結局は「知っている」という事が重要なんです。
知る為には、いろいろなアプローチがあります。
それは「検索して知る」という事かもしれないし、
毎日歩いている道にあって「なんとなく知る」という事もあるでしょう。
あとは友人から話を聞いて知る事や、友人に連れて行ってもらって知ることも。
とにかくどんな手段を使ってでも「どんな店か、どこにあるのか・・」などを”知ってもらう”という事が重要です。
知っているから初めて他店と比較して、行くか行かないかを決められます。
知らなければ競合他店と比較すらしてもらえません。
比較して貰えないということは、選んで貰えないという事でもあります。
他店と比較して、圧倒的に行きたくなるお店だったらお客さんが来ないはずがありません。
※これは料理が美味しいというだけで実現するのは難しいと思います。
トラフィックがコンテンツにもなる
そして「人が人を呼ぶ」という言葉がある通り、
にぎわっているお店には自然と人が集まるようになります。
逆に閑散としているお店は、どれだけ美味しくても人が集まらなかったりするんです。
・・これ、不思議ですよね。
日本独自の文化らしいですよ。
つまり、トラフィック=顧客の数が増えれば、
それ自身がコンテンツ=魅力となり、また新たなトラフィックを呼ぶ事になるわけです。
「料理はおいしいのにお客が来ない」と思っている店主さんは、
この辺りの考慮が足りないのかもしれません。
まとめ
まとめると、
- あなたのお店が魅力的か?(料理だけじゃなく、空間・サービスの総合値として)
- お客さんはあなたのお店の魅力を知っているか?
- 知ったうえで、競合店よりも行きたくなる店か?
- 他のお客さんたちも行っているような店なのか?
こんなようなところを意識すると集客への気持ちの改善が容易なのでは?と思います。
ご参考までに。
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