異業種からの参入で小さな飲食店をやってるけど何か質問ある?小さな飲食店主の経営幼稚園

これから飲食店を始めたい方や既に小さい飲食店のオーナーをされてる方に役立つかもしれない情報を書いていきます。

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自己紹介

はじめまして。

僕は2009年に異業種から全く未知の世界である飲食の世界に飛び込みました。
一切の修行もせず、いきなり料理人兼オーナーとして店舗を構えました。
正直無謀なチャレンジだったと思います。

どこで修行したわけでもないので、師匠と呼べる人もおらず、
料理も独学で学んだものばかりです。

それでもお客さんからは美味しい美味しいと褒めて頂き、
何度となく雑誌にも載せていただく事もあり、
有名口コミサイトでも3.5点以上の評価をいただく飲食店に育てる事ができました。

これが出来たのは「マーケティング」の力がとても大きいと思います。

もちろん応援してくれているお客さんや、
異業種から飛び込んできたのに色々と助けてくれた周りの飲食店主さん、
あとは普段から支えてくれている家族や友達の存在があったことが
今日の自分を支えている事は言うまでもありません。

いや、言いましょう。
ありがとうございます。本当に助けられています。

それでもやっぱり、マーケティングは軽視できません。

マーケティングといっても、特に難しい話ではありません。
「お客さんのことをちゃんと考えて運営していくこと」こそが、マーケティングの基本です。

マーケティングは少し抽象的なものだから、怪しいとか必要ないとか誤解されやすいです。
でも、普段の生活に関わるもの、おそらく全部がマーケティングに基づいて設計されています。

僕が異業種から飲食界に参入して感じたことの一つに、
「飲食店主は頑固」というものがあります。

料理一筋で生きてきたような方に会えば会うほど、
みんな
「美味しい料理を出してればいつかお客さんは来てくれる」
と言います。

もう、本当に頑固。疑わない。

美味しい料理を提供し続けた飲食店が、たまたまヒットする事はよくあります。
それは、偶然マーケットにピッタリと合致しただけのことだと思っています。

何故なら、日々閉店していく「美味しい料理を出している飲食店」が後を絶たないから。
そういう現実を見ているからです。

美味しい料理を出していればいつかお客さんは来てくれるのであれば、
閉店していくお店さんが多いこと、これはおかしいことなんですよ。

飲食店は僕みたいな全くの素人が参入できるほど、参入障壁が低いです。
だから、本当に料理も経営も素人って人が毎年たくさん参入してきます。

たくさんの人がチャレンジするから、中には偶然当たる人がいるんです。
下手な鉄砲数打ちゃ当たる
なんてことわざがありますが、まさにその状態。

多くの「美味しい料理を出している飲食店」が、下手な鉄砲の当たらなかった方の玉・・・
つまり、閉店に追い込まれているのが現状なんです。

そして、本当に美味しい料理をバカ丁寧に作ってくれる店主こそ、
「美味しい料理を出していればいつかお客さんは来てくれる」という神話を信じています。

僕は、そうやって本当に頑張って美味しい料理を提供してくれる飲食店が世間に認められないのが悔しいです。
神話を信じて、疑わずに美味しい料理を提供し続けて消えていく店があるのがもったいないと思っています。

だから、「飲食店主にこそ学んで欲しいマーケティング」を書いていけたらと思ってこのブログを立ち上げました。

エコノミストの言葉でも、お客さんの言葉でもなく、
現役飲食店主(しかも料理の修行もしたことがないやつ)目線で書けることなんて、
そんなにたくさんは無いかもしれません。

でも、なるべくわかりやすく、共感しやすく書けたらいいなと、そう思っています。

本当にマーケティングなんて、難しくないですから。
特に小さな飲食店のマーケティングなら尚更です。

だからいきなりマーケティングの本を買ったりせずに、ここで学んでいってください。
足りない知識があれば、その時に本を買うなりセミナーに行くなりすればいいんです。

あともう一つ。
販促などの「テクニック」の本は買わないことです。

(たとえば「ポイントカードでリピーター獲得!」みたいなのが載ってるやつです)

テクニックは基本のマーケティングの上に乗らないと意味がありません。
というか、逆効果。
下手したらお客さんが離れるし、売り上げが落ちかねません。

買ってはいけない!とまでは言いませんが、
どうか自分のお店のマーケティング上に乗るテクニックなのかを判断してから実践してください。

長くなりましたが、こんな想いで書き綴っていきます。
世の中に素敵な飲食店が残る事を願って。

公開日:
最終更新日:2016/02/13